「殿様枕症候群」ご注意、高くて硬い枕に脳卒中のリスク
2024/07/13
枕×脳卒中
枕難民の方は多いと思いますが、そんな枕に関して興味深いニュースがありました。
国立循環器病研究センターの研究チームの研究で高い枕を使っていることが脳卒中の一因である「特発性椎骨動脈解離」の発症リスクになっていると発表しました。首への負担がリスクと考えられ、「殿様枕症候群」と名付けて注意を呼びかけています。そしてその論文が国際学術誌に掲載されました。特発性椎骨動脈解離は首の後ろの椎骨動脈が裂けてしまう病気のうち原因不明のタイプを指し、15~45歳の若い世代では脳卒中の8~10%の原因とされます。
日常生活で気を付けること
1.枕選び
まずは自分にあった高さの枕を選ぶことが重要です。
極端に高い枕だったり、枕を複数重ねて使用している方は、枕を低くしたり個数を減らしたりすることをお勧めします。基準は寝たときに首が大きく屈曲せず、自然に立っているときと同じような姿勢を保てる高さが望ましいといえます。「良い立ち姿勢=良い寝姿勢」と思っていただければいいでしょう。
2.日ごろの姿勢
ベッドで寝そべりながらスマホやタブレットで映画やアニメを見てませんか?
ソファに寄りかかって首が前に大きく曲がった状態でテレビを見たりすることはありませんか?
これは私自身も注意が必要だなと思ったことですが、こうした姿勢も椎骨動脈に負担がかかる可能性が高い姿勢ですので避けたほうがよいでしょう。
3.寝る前の首の運動
良い高さの枕を選ぶことは重要ですが、同時に寝る前の首の運動も重要です。
例えば1日中デスクワークで首が前に出た状態を想像してみてください。首や肩の筋肉は強張りますよね?
そのまま筋肉の強張りを取らずに寝てしまえば寝返りの際に椎骨動脈にも負荷がかかるでしょう。
そのため、毎日寝る前に首の筋肉を緩める運動をすることでこうしたリスクは減らせると考えます。
感想・想い
最後に私個人の感想と想いです。
今回は枕による脳卒中のリスクについてに関してでしたが、これは脳卒中に限った話ではないと考えます。
眠れない(不眠)、眠っても疲れがとれない、日中の眠気・居眠り、起床時に身体の動きが重い、起床時に首・腰が痛い、このような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。また寝不足の日は精神的にもだるくないですか?
こうした症状も枕やマットなどの睡眠環境が大きく関わっています。
症状を和らげるために病院に行ったり薬を飲んだりすることも、時には必要だと思います。
ただ睡眠環境(枕、マット)を変えるだけで悩みを少しでも解決/緩和できるのであればどうですか?
私たちは1日7~8時間、人生の約3分の1を睡眠に費やしています。
睡眠の質をあげることは、人生の質をあげることと同じです。
何気ない睡眠習慣が脳卒中のリスクを減らせると同時に、人生の質を上げられることが世に広く認識され、みなさまのQOL(生活の質)があがることを心より期待しています。
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